6月の消費者物価、9.1%の高騰
遅きに失した?インフレ抑制への転換
6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で9.1%上昇と、1981年11月以来の水準へ伸びを高めた。
振れの大きい食料品とエネルギーを除いたコア指数は同5.9%と、今年3月のピーク(同6.5%上昇)から伸びが下がっているが、インフレ圧力は弱まり始めているとみるのは正しくない
景気変動にそれほど左右されない家賃などの価格も上がっている一方で、企業の価格転嫁の動きや物流の停滞なども終わってはいない。
FRB(連邦準備制度理事会)は、下旬に開くFOMC(連邦公開市場委員会)で6月に続き0.75%の利上げを決める見通しだが、利上げ加速でもでもインフレ抑制には遅きに失した感がある。
インフレ圧力が高止まりするとの悲観的な見方が広がりそうだ。