【ベルリン】暗礁に乗り上げているイラン核合意の再建交渉の打開に向けて、欧州連合(EU)はイラン側に大幅に譲歩する提案を行った。同国のこれまでの核開発に対する国連の調査を迅速に終了させるためだ。  2015年核合意の1年4カ月に及ぶ再建交渉の前進を妨げているのは、イランが国際原子力機関(IAEA)に申告していない施設から2019年に核物質が発見されたことについて同国がIAEAの査察を拒否していることだ。  ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したEUの提案草稿では、協定の発効前にイランがIAEAの懸念に対処し、IAEAの質問に答えて明確化することを求めている。