2022年上半期に米国が中国人留学生に発給したビザ(査証)は新型コロナウイルス流行前の水準から半減した。米国は高等教育を受けるための海外留学先として中国人留学生の一番人気だったが、その魅力が薄れているようだ。中国人学生の海外留学先は、米国で歓迎されていると感じられるかという疑問や、中国内外の候補地の増加を背景に、コロナ禍の前から他国に移りつつあった。コロナ流行による渡航規制や安全性への懸念がその傾向に拍車をかけた。米国務省によると、今年1~6月の中国人への学生ビザ「F-1」発給件数は3万1055件と、19年同期の6万4261件から半減。中国人留学生の減少が全米の小規模な単科大学や総合大学の収入に打撃を与えている。