ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問の4日前、中国の習近平国家主席はジョー・バイデン米大統領との電話会談でこのような趣旨の発言をした。「今は本格化な危機を迎える時期ではない」中国の意思決定過程を知る関係者によると、習氏は、何カ月にもわたる外交努力にもかかわらずペロシ氏の訪台を阻止できていなかったことに不満を抱いていたという。台湾を中国政府の支配下に置くことは、同氏の国家再生ビジョンの中心にある。習氏は7月28日の電話会談でバイデン氏に対し、ペロシ氏が台湾を訪問すれば何らかの結果を招くことになると警告した。しかし、米国と戦争をするつもりはないことを示唆した上で、両国が「平和と安全を維持する」必要があると述べたという。会談内容について説明を受けた関係者が明らかにした。
習氏「戦争の意図ない」 バイデン氏に示唆 ペロシ氏訪台前
電話会談で「今は本格化な危機を迎える時期ではない」と伝える
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