ウクライナは同国南東部にありロシアの管理下にあるザポロジエ原子力発電所を巡り、周辺の都市から住民を避難させる計画を準備していることを明らかにした。戦闘が続く中でロシアは原発への立ち入りを制限しており、ウクライナは放射能漏れの可能性を警戒している。ウクライナのデニス・モナスティルシキー内相はザポロジエ原発について「敵の手中にあるだけではなく、訓練を受けていない専門家の管理下にあり、悲劇を引き起こしかねない」と述べた。原発内ではウクライナ人職員の立ち入りが制限されている場所があるとも指摘した。同内相は「危険は最高レベルに達している」との認識を示した上で、ロシア側の行動が変わらなければ「どのような悲劇が起きるか想像することさえ困難だ。今はあらゆる事態に備えなければならない」と述べた。