夏季の旅行需要と物価高が、家庭用の高級ハイテク製品を手掛ける業界を直撃している。大きな警鐘を鳴らした業界企業の最新例は高級スピーカーのソノスだ。10日に発表した4-6月期決算は、売上高が前年同期比2%減の約3億7200万ドルで市場予想を11%下回った。同社が示唆した7-9月期の売り上げ見通しは3億0600万ドルと、アナリスト予想を約34%も下回った。翌11日にソノス株は25%安と、2018年の上場以来の大幅な下げを記録した。ソノスには少なくとも仲間がいる。ビデオゲーム用ヘッドホンメーカーのタートルビーチは9日、株価が32%急落した。四半期決算で売上高が予想を16%下回り、通期見通しを28%引き下げたことが売り材料だった。決算に合わせて、アクティビスト(物言う株主)に促されて実施した戦略的レビューで、109の買い手候補に売り込んだものの、成果が得られなかったことも明らかにした。