トヨタ自動車北米部門のバイスプレジデント、ジャック・ホリス氏は18日、一部の競合他社が期待するほど消費者は迅速に電気自動車(EV)に乗り換えない可能性があると警告し、当面は多くの消費者にとってハイブリッド車がより良い選択肢になるとの考えを示した。「自動車メーカーがどれほどEVを話題にしたくても、市場はまだ十分に成熟していない」と述べた。ホリス氏はオンラインで開いた記者会見で、高額な販売価格と脆弱な公共充電インフラが足かせとなり、アーリーアダプター(初期購入者)以外の消費者の間ではEVが広く普及しない公算が大きいと指摘。さらに、リチウムやコバルトなど電池材料の価格高騰により、自動車メーカーはEV価格を引き上げざるを得なくなる可能性が高いと付け加えた。