小さな会社や個人商店が今すぐ売上をあげようと思った時、どの販促ツールから作ればいいのか?「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法 「マンダラ広告作成法」で売れるコピー・広告が1時間でつくれる!』(ダイヤモンド社刊)では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、今すぐ売上をあげるために必要な「A4」1枚チラシを誰でもつくれる「マンダラ広告作成法」という新しい販促手法を公開。小さな会社が、今すぐ売上をあげられるすごい方法がわかると好評だ。本連載では、同書より一部抜粋、加筆して特別に公開します。

【売れるアイデア発想法(1)】用途をずらしてみるPhoto: Adobe Stock

世の中にある商品やサービスは、
既にあるものを転用・応用したものが圧倒的に多い

 コンサルティングの相談で多いのが、

売れるアイデアがなかなか思いつかないのですが、どうしたらいいでしょうか?

 というものです。

 そんな方に、おススメしているのが「ずらす」という方法。なぜなら様々なアイデア発想法の中で「ずらす」のが一番簡単だからです。

「ずらす」とはどういうことか?

 それは、今ある商品やサービスの用途や対象などを、他のものにもずらせないか(転用や応用)と考える事です。

 世の中の売れている商品は、誰もが全く予想しなかったものよりも、既にあるものを転用や応用した商品の方が圧倒的に多いのです。

 そこで今回は「用途をずらす」の例をご紹介しましょう。わかりやすく、「マンダラ広告作成法」で説明します。

大谷翔平選手が高校時代に使っていたマンダラチャート

「マンダラ広告作成法」のマンダラ(曼荼羅)とは、そもそも仏教(特に密教)において仏の悟りの境地や世界観など、経典(きょうてん)の難解な教えを仏像や文字や絵などを用いて視覚的に表したものです。

 仏教の難解な教えを伝えるために作られたマンダラを、9×9マスに簡素化して主に目標達成に応用したのが「マンダラート」や「マンダラチャート」と言われるものです。

 アメリカのメジャーリーグで二刀流として大活躍している大谷翔平選手が花巻東高校時代に使っていたことで有名なので、見たことがある方も多いでしょう。

 これは「仏教の難解な教えを伝える」という用途を「目標達成」という用途にずらしたということになります。

用途を変えれば、オリジナルのアイデアとなる

 一方、仏教の難解な教えを伝える為に作られたマンダラを、キャッチコピー等を導く質問や参考キーワードを入れ広告作成に応用したのが「マンダラ広告作成法」です。

「マンダラ広告作成法」は「仏教の難解な教えを伝える」という用途を「広告作成」という用途にずらしたということになります。

 今あるものをそのまま真似したり、文章や形を少し変えただけではパクリと非難されますが、用途をガラッと変えれば、オリジナルのアイデアとなります。

 このように、売れるアイデアが出てこない方は、イチから考えるのではなく、今あるものを違う用途にずらせられないかと考えてみてください

 そちらの方が売れるアイデアが出やすいと思います。もしずらすアイデアが出てこなければ「マンダラ広告作成法」シートを参考にしてみてください。

「マンダラ広告作成法」シートには、様々な参考キーワードが書かれているので、それらを見ていればずらすアイデアが色々出てくるでしょう。

岡本達彦(おかもと・たつひこ)
株式会社アカウント・プラニング代表取締役
販促コンサルタント
広告制作会社時代に100億円を超える販促展開を見て培った成功体験をベースに、難しいマーケティングや心理学を勉強しなくてもアンケートから売れる広告を作る広告作成手法を日本で初めて体系化する。業界を問わず、お金をかけないで簡単にでき、即効性もあることから、全国の公的機関、経済団体、フランチャイズ本部からセミナー依頼が急増し、社内に仕組みとして取り入れたいという会社からのコンサルティング依頼は後を絶たない。著書にアマゾン上陸15年「売れたビジネス書50冊」にランクインし、販促書籍のベストセラーとなった『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる! 』(ダイヤモンド社)などがある。