ビジネスパーソンの悩みの多くは人間関係に由来するものではないだろうか。現在、この問題をはじめ、仕事にまつわる多くの悩みを圧倒的な説得力をもって解決することで人気なのが、プロデューサー・佐久間宣行さん初のビジネス書『佐久間宣行のずるい仕事術』だ。この本はSNSで「働くすべての人に読んでほしい」「人生の教科書にします」と絶賛コメントが多数寄せられている。ここでは本書から佐久間氏が提唱する仕事術の一部をお届けする。

「なぜか運のいい人」が無意識にやっているタイミングのつかみかた
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自分を見くびってはいけない

 「もう少し力をつけてから……」

 そんなことを言い続けて、憧れの仕事や興味のある仕事を先送りする人がいる。

 これはとてももったいないことだと思う。

 チャレンジングな案件が目の前にあるとき、行動を起こせばなにかつかめそうなときは、全力でそれにかじりつきたい。

「これで十分」というタイミングなどない

 とはいえ自信がないのも、怖じ気づく気持ちも、失敗して恥をかきたくない気持ちもよくわかる。

 じつは僕もそのタイプで、「絶対にできる」と思えるまで動けず、「自分には早い」と尻込みしたことは数知れない。

 でも、どれだけキャリアを積んだところで「よし、十分、力がついた」とはなかなかならない。

 それにどんなチャレンジも、早いときほど失うものは少ないし、むしろ得ることのほうが多いのだ。

ダメ元でも記憶に残る

 たとえばダメ元で無謀なオファーや挙手をして断られたとしても、そこには「相手の記憶に残る」というメリットが残る。

 一流や大御所と呼ばれる人ほど、あたらしい才能や若者との出会いを求めていて、「お前ごときが手を挙げたのか!」と冷たいことを言う人もほとんどいない。

 むしろ勇気を持って手を挙げておくと、そこでは実を結ばなくても「あのとき声をかけてくれた○○か」と記憶に残り、これが案外、後につながる。

「まだ早い」をあざとく使う

 経験が足りないことは裏を返せば「なにかと許される」特権になる。

 多少背伸びをしても、傷つきたくない気持ちに蓋をして一歩踏み出す。

 そうすればそこには意外な世界が待っている。

『佐久間宣行のずるい仕事術』より)

本書には、この他にも、たくさんの仕事術が収録されています)