ビジネスパーソンの悩みの多くは人間関係に由来するものではないだろうか。現在、この問題をはじめ、仕事にまつわる多くの悩みを圧倒的な説得力をもって解決することで人気なのが、プロデューサー・佐久間宣行さん初のビジネス書『佐久間宣行のずるい仕事術』だ。
発売後1週間足らずで重版が決まり、早くも10万部を突破した本書には、SNSで「働くすべての人に読んでほしい」「人生の教科書にします」と絶賛コメントが多数寄せられている。本連載では本書から内容の一部をお届けする。
「メンツ地雷」を踏んではいけない
どんなとき、人は他人を攻撃するのか。
それは「メンツを潰されたとき」だ。
体面やプライドを傷つけられて、恥をかかされたとき。バカにされた、あるいは自分を軽く扱われたと感じたとき。
そんなとき人はあなたを「敵」と捉える。
ときに手負いの獣のように、なりふりかまわず攻撃したり、足を引っ張り、石をぶつける。
そんな厄介な存在になる。
人は「メンツ」で動いている
組織で働くうえで、これだけは絶対に覚えておいてほしい。人はメンツで動いている。「ナメんなよ」が争いごとの9割と言ってもいい。
でも、自分がだれかのメンツを潰してしまう可能性はそこかしこにある。
「新規プロジェクト」に気をつけろ
たとえば、社内で新規プロジェクトを立ち上げるとき。自分ではそんなつもりはなくても、「新しいこと」は、過去の否定から生まれることが多い。
だから、知らず知らずに旧プロジェクトに関わっていた先輩や上司を下げるような発言をしてしまうこともある。
新規プロジェクトが歓迎されづらいのは、それでメンツが潰れる人がいるから。だから先人への敬意については、とくにしっかり表したい。
ギャフンと言わせたところで意味はない
「ムカつく」「ギャフンと言わせたい」
そんな幼い感情に振り回されて、相手のメンタルに損失を与えようとすると、回り回ってきっとあなたが損をする。
大切なのは相手に勝つことではなく、障壁なく仕事ができる環境を手に入れること。
僕が自由に働けたのも、だれのメンツも潰さなかったからにほかならない。
(『佐久間宣行のずるい仕事術』より)
※本書には、この他にも、たくさんの仕事術が収録されています)