認知症のおひとり様、買い物はどうなる?トラブルを防ぐ5つのポイント写真はイメージです Photo:PIXTA

認知症や軽度認知障害と診断されたら、4割近くが買い物に行くのを諦めているという調査結果があります。ファイナンシャルプランナーである筆者にも、認知症患者の家族から買い物時の「多重買い」「計算間違い」などのトラブルに関する相談も増えています。オンラインショッピングでは1日100回以上同じものを購入してもキャンセルできなかった例もあります。おひとり様は、認知症になったらどう対応するべきか、今から準備しておきましょう。(生活経済ジャーナリスト 柏木理佳)

認知症で増える買い物トラブル、
今からできるトラブル防止策は?

 認知症の7割が「アルツハイマー型認知症」といわれ、その他に感情のコントロールなどが難しくなる「脳血管性認知症」、幻視などが生じる「レビー小体型認知症」などがあります。

 認知症になると、近所に「金返せ」などと怒鳴ったり、すぐにケンカするのも感情のコントロールができなくなるため、買い物となるとトラブルはさらに倍増します。

 ただ、買い物はストレス解消の一つでもあります。うまく買い物ができれば人生も楽しくなり、生きがいも出てきます。買い物だけは自分でできるように対策を整えておきましょう。今回は買い物のトラブル防止策についてカードから保険まで伝授します。