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iDeCo（個人型確定拠出年金）が、加入対象年齢を70歳まで拡大するなど議論され、注目されています。しかし、リスクも多々あり、かえって損している人もいます。今回は、特におひとり様が注意すべき五つのリスクをご紹介します。（生活経済ジャーナリスト 柏木理佳）
メリットばかり…でもない!?
独身者は特に注意すべきリスク
都内の会社で働く砂川武志さん（仮名・現在55歳）は、所得700万円、60歳で定年を迎える予定です。まもなくやってくる老後の暮らしのため、最近ニュースで目にするiDeCo（個人型確定拠出年金）を始めましたが、知識を十分に習得せずに始めたので、逆に損しそうな状況に陥っています。
税金の控除ができて、銀行に貯金するよりお得…などメリットばかりに注目しがちですが、iDeCoを続けるために、認識すべきリスクがあります。
特に50歳以上の独身者は要注意。10年間払い込まなければならないので、絶対に途中で払い込めなくなるようなことがないよう、iDeCoの積立金を事前に10年間分蓄えてから加入するのが理想です。ここでは特に注意したい五つのリスクを紹介するとともに、それが一体なぜなのか解説していきます。また、砂川さんはどうiDeCoを運用すればいいのか、具体的にどうなるのか、シミュレーションで考えてみましょう。
