ニュースで見聞きした国、オリンピックやW杯に出場した国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)は、世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。この連載では、本書から一部を抜粋しながら、毎日1ヵ国ずつ世界の国を紹介する。

「エリトリアってどんな国?」2分で学ぶ国際社会Photo: Adobe Stock

エリトリアってどんな国?

 エリトリアは、アフリカ大陸北東部、紅海に面する1993年に独立した新しい国家です。スーダンエチオピア、ジブチと国境を接しています。

 この地は、ヨーロッパ諸国のアフリカ進出が始まるまでは、多民族で構成されたエチオピアの一部でした。

 ヨーロッパとアジアを結ぶスエズ運河が開通すると、紅海の重要性が高まりました。

 そこに目を付けたイタリアが、エチオピアに介入して、この地を分離させ、イタリアの植民地としたのです。

 高原に位置する現在の首都アスマラは快適な気候で、イタリアからの移民が多く集まりました。

 当時イタリアの首相であったムッソリーニはこの地の建設に熱心で新進気鋭の建築家が集まり、美しい街並みを作り上げました。現在世界遺産に登録されており、この国最大の観光資源となっています。

エチオピアから独立し、独裁政権が続く

 第二次世界大戦後はイギリスの支配を経て、エチオピアと連邦国家を形成しました。

 1962年エリトリア議会が連邦離脱を宣言するとエチオピア軍が議会を包囲、エチオピアの一部になりました。以後独立運動が続くようになります。

 そして1993年エチオピアから独立を果たしました。その後も国境紛争などがあり、独裁政権が続いています。2018年にエチオピアとの和平が成立、新しい国づくりが始まっています。

「エリトリアってどんな国?」2分で学ぶ国際社会Photo: Adobe Stock

エリトリア国

面積:11.8万㎢ 首都:アスマラ

人口:614.7万
通貨:ナクファ 言語:ティグリニャ語(公用語)、アラビア語(公用語)、英語(公用語)
宗教:イスラームスンニ派、コプト正教会、カトリック、プロテスタント
隣接:スーダンエチオピア、ジブチ

(注)『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、CIA The World Factbook(2022年2月時点)を参照

(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)