子どもの「伸びる時期」には個人差があります。頭ではわかっていても、学校や塾、習い事で、ついついわが子と他の子の「差」を気にしてしまう…。そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。しかし、親の口ぐせや声かけを工夫するだけで、子どもの自己肯定感はグンと上がります。特集『わが子が伸びる!子育て百科』#5では、どんどん伸びる子の親に共通する「天使の口ぐせ」の具体例と見つけ方を紹介します。
どんどん伸びる子の親は
天使の口ぐせを発している
前回、「親の口ぐせが子どもに移ってしまった」というエピソードや、親がこぼしがちな「悪魔の口ぐせ」の一例を紹介しました(詳細は『「自分で決められない子」の親がこぼしがちな“悪魔の口ぐせ”とは』を参照)。良くも悪くも、親自身の「無意識のクセ」が子どもに移ってしまうのです。
裏を返せば、親が「良いクセ」をすればするほど、子どもに良い影響を与えることができるのです。
私は書籍『子どもの自己肯定感を高める天使の口ぐせ』で、自己肯定感を上げる口ぐせを「天使の口ぐせ」と定義し、全国のマザーズコーチングスクールの認定講師である、マザーズティーチャーの皆さんの子育てエピソードを54事例、紹介しています。
しかし、ある人の「天使の口ぐせ」が、他の人の「天使の口ぐせ」にピッタリ当てはまる、ということはなかなかありません。他人と自分は違うからです。
では、わが子への「天使の口ぐせ」を見つけるために、どうしたら良いのでしょうか?
次ページからは「天使の口ぐせ」の一例と、ご家庭で簡単に実践できる「見つけ方のポイント」をご紹介します。