「株は悲観ムードの今こそ買い」米著名投資家が明かす株価回復“秘密の燃料”とは?FRBのパウエル議長の「再び利上げをする」という発言でダウ平均は1000ポイント以上下落した Photo:Spencer Platt/gettyimages

景気後退懸念をはじめとして、世界の株式相場に悲観的なムードが漂っている。投資家は不安を抱きやすい環境だが、米著名投資家のケン・フィッシャー氏は、そんな今こそ投資の好機だと喝破。さらに、株価回復の「秘密の燃料」とは何かを明かす。

「不信の悲観論」が回復の礎
株式相場の秘密の燃料とは?

 弱気相場!世界景気後退!世界株式が1月の高値から米ドル建てでマイナス20%を突破した6月中盤以降、ニュースは世界の“破滅”を表すかのような見出しを報じてきた。最近では、米国GDP(国内総生産)の2四半期連続縮小という事実をもって、さらにあおり立てている。

ケン・フィッシャ―氏Ken Fisher/運用資産十数兆円規模の独立系運用会社、フィッシャー・インベストメンツの創業者。米国の長者番付「フォーブス400」常連の億万長者。ビジネスや金融分野の出版物に多数寄稿し、投資関連の著書も数多い。父はウォーレン・バフェット氏が師と公言し、「成長株投資」の礎を築いた伝説的投資家である故フィリップ・フィッシャー氏

 極端な円安がTOPIX(東証株価指数)の下落を和らげたが、多くの人はこの先、より大きな悩みの種が待っていると思い込む。ただし、それは誤りだ。大抵の下落と異なり、この世界的な弱気相場は、投資家心理が主導している――いわば、市場の調整に似た特徴だ。異例の深度は無数の懸念から生じ、投資家を混乱させている。

 だが、重要な点が大抵の弱気相場に似ている。私が長らく「不信の悲観論」(Pessimism of Disbelief:PoD)と呼んできたものを生じさせた点だ――それこそが今、日本の国内外で相場回復の礎を築いてもいる。

 この考え方について、私は何十年も執筆してきた。それは大きな下落が投資家心理を強打した後、表面化するものだ。投資家はネガティブな要素に集中し、あたかも朗報を無視するかのように――ポジティブ要素はすぐ悪いものに変わると、主張するようになる。しかし、株式相場には秘密の回復の燃料がある。何だろうか。