開成、麻布、桜蔭、雙葉、筑駒、渋幕……東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないが、「普通の子ども」を有名難関校に続々と合格させると話題の塾だ。子どもの特徴を最大限に生かして学力を伸ばす「ロジカルで科学的な学習法」が、圧倒的な支持を集めている。本稿では、VAMOSの代表である富永雄輔氏の最新刊『ひとりっ子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、特別に一部を抜粋して紹介する。

「国語力が伸びる子」の家で実践しているシンプルな1つの習慣Photo: Adobe Stock

親子の日記で毎日の学習を振り返る

 家庭で子どものボキャブラリーを増やす方法として、「聞く」「話す」というのは基本ですが、さらにワンランクアップして「書く」「読む」も取り入れてみましょう。

 具体的には、親との「交換日記」がおすすめです。その日にあったことを、子どもに日記に書いてもらい、親もコメントを返すのです。親のコメントは、大人の言葉を用いて書くようにします。

 とくに、5~6年生になったら「受験日記」をつけるのもいいでしょう。一日の振り返りはもちろんのこと、模擬試験の成績の変化や受験に関する新しい情報などを書き込んで、親子で共有できたら一石二鳥です。

書くことで、子どもの「語彙力」や「考える力」が自然と身につく

 こうしたことは、比較的時間が取りやすいひとりっ子の親に向いています。塾に行かせたり、ドリルの問題を解かせたりすることも大事ですが、幼い頃から日記を書かせることでボキャブラリーが豊富になります。

 また、書く内容を考える力もつきます。親のコメントの意味するところについても、自分なりに考えるようになるでしょう。

 さらには、親がそれを見ることで、わが子の状況を知ることができます。

 この交換日記は、紙ベースが理想ですが、スマホを持たせているケースでは、10歳くらいになったらラインを用いてもいいでしょう。

 家族でグループラインをつくり、子どもにいろいろ書き込んでもらいましょう。ひとりっ子にとって、親は限られたコミュニケーションの対象です。親子のコミュニケーションを、「聞く」「話す」だけでなく「書く」「読む」でも行うのです。

 もちろん、スタンプばかりではダメですよ。

 あくまで紙に書く日記を基本として、時間がなかったり、自立し始めた子どもが恥ずかしがったりした場合、ラインもありということです。

 いずれにしても、コミュニケーション能力はいずれ社会人になったときに必須です。国語力を伸ばしながら、家庭でコミュニケーションの基本を身につけさせましょう。

(本稿は、『ひとりっ子の学力の伸ばし方』からの抜粋・編集したものです)