会見する男性教員（2022年8月25日、弁護士ドットコム撮影、東京都）
＊本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。
教員の時間外労働に残業代が支払われていないのは違法だとして、埼玉県内の市立小学校の男性教員（63）が、県に約242万円の未払い賃金の支払いを求めた控訴審判決で、東京高裁（矢尾渉裁判長）は8月25日、請求を棄却した一審・さいたま地裁判決を支持し、控訴を棄却した。原告側は上告する方針。
高裁判決は、地裁判決とほぼ同様の判断を示した。判決後、会見を開いた男性は「現場の先生たちは世間から自主的だと言われて遅くまで働かされている。本当に仕事ではないのでしょうか。教員の無賃労働に対する恩恵を授かっている人は誰ですか。これからもこのままでいいと思いますか。みなさん一人一人が考えてほしい」と訴えた。
