夏から秋へのリビングの片づけは
どうしてこんなにおっくうなのか
夏休みが終わったばかりのこの時期は、毎年どこの家庭も部屋が散らかりがちな印象があります。久々に着けたアクセサリーを外したままテーブルに置きっぱなし、そこに夏の旅行や思い出のチケットが覆い被さるように置かれ、さらに秋以降のイベント――七五三や受験、成人式関連の資料――が増えてごちゃ混ぜになってきている…。片づけの現場でよく見る光景です。
テーブルの上に放置してあるアクセサリーを自分のクローゼットに運んで片づけるだけ、積まれた書類をざっとチェックして分けるだけ、たったそれだけのことなのに、なぜかできない。片づけってそういう厄介なところがありますよね。
私は、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』という本で、「部屋が散らかるのは、出したモノを元の場所に戻すしくみがめんどくさいから」「めんどくさいをなくして、片づくしくみに変えよう」という話をしています。
ですが、取っ散らかったリビングを前に「その最初の一歩が踏み出せないんだってば…」とため息をついている人も多いはず。ただでさえリビングは、片づけの「正解」が見つけにくい場所。「片づけたってどうせまたすぐ散らかるし」といったネガティブなイメージが刻み込まれているのでしょう。
正直言って、片づけに慣れていない人の片づけ作業は非効率的で、見ていて大変もどかしいものがあります。考えなくていい場面で葛藤を繰り返したり、逆に、考えなしにガツガツ動いた結果、出戻り作業が発生したりと、エネルギーの配分がうまくないのです。
片づけの進め方のどこに問題があるのか、一度考えてみませんか?
今回は、どうすればリビングの片づけが滞らずにスムーズに進むか、具体的な場面を想定したクイズ形式で解説します。