「人前で話すのが苦手」「プレゼンで緊張してしまう」「雑談も苦手」
そんなアナタが参考にしたいのが、TBSの井上貴博アナウンサーの著書『伝わるチカラ』（ダイヤモンド社）だ。アナウンサー歴15年で試行錯誤しながら実践してきた52のことを初公開。「地味で華がない」ことを自認する井上アナが、情報・報道番組の最前線で培ってきた「伝わらない」が「伝わる」に変わるテクニックが満載。人前で話すコツ、会話が盛り上がるテクなど、仕事のプレゼンからプライベートの雑談まで即役立つノウハウ、さらに失敗や葛藤についても赤裸々に語る。
※本稿は、『伝わるチカラ』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。
極力テンションの
上げ下げがない生活を送る
私は月曜から金曜の仕事である『Nスタ』で、極力テンションを上げ下げしないように心がけています。ノリがいい日ができると、相対的にノリの悪い日が生まれ、ブレが目立ってしまうからです。
毎日フラットに仕事をするには、なるべく波のない淡々とした生活を送るのが一番です。私は休日だからといって特別なことはせず、平日と同じような感覚ですごしています。もとよりクルマも持たず、それほど物欲もないので、ドライブやショッピングを楽しむこともありません。
散歩は思考力や創造力を高める
あえてとり組むことがあるとすれば、散歩くらいでしょうか。自宅から職場までは徒歩圏内なのですが、帰宅時には極力遠回りして歩くようにしています。時間に余裕があるときには、大きく遠回りして1～2時間くらい歩くこともしばしばです。
歩きながら思考を整理し、同時に体調を整えているわけです。
淡々とした生活が
安定のアウトプットに通じる
ストレス解消の方法も、特に持ち合わせていません。お酒を飲んだりすれば、一時的にイヤなことを忘れられます。しかし、ストレスの原因を根本から解消できるわけではありません。
仕事でうまくいかなかったときのストレスは、翌日の仕事でとり返すのが唯一の方法です。おそらく私は、この先一生「ストレスを抱える→翌日の仕事でストレスを解消して、また新たにストレスを抱える」のループを生き続けるのでしょう。
いずれにしても、なるべく特別なことをせず、淡々とすごす日常が、ブレのない仕事につながっています。プライベートと仕事はつながっています。淡々と成果を出したいなら、なるべく波のない生活を送るのが基本です。
※本稿は、『伝わるチカラ』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。ぜひチェックしてみてください！
「話すのが苦手、でも上手くなりたい」と思ったら読む本
『伝わるチカラ』 井上貴博 著定価：1540円（税込）
ISBN：978-4-478-11535-0
仕事でもプライベートでも、自分の言いたいことが「伝わらない」を「伝わる」にかえたい、すべての人に向けて圧倒的な熱量を注いだ本です。
アナウンサーは「もともと話が上手いんだろう」「話す才能があるのだろう」と多くの人は思うでしょう。
でも、違います。
井上アナは、そもそもアナウンサーを1ミリも目指したことがなく、プライベートでは聞き役に回ることの多い性格。
しかも、「地味で華がない」と言われることも。
そんな井上アナが、どうやってテレビ・ラジオの第一線で勝負できるほどの「伝わるチカラ」を持てるようになったのか？
じつは誰でもできるのに意外とやっていない52のことを、興味深いエピソードとともに1冊にまとめました。
たとえば――
⇛ 前傾姿勢と相づちが話し手を饒舌にする
●おばあちゃんに話すようにゆっくり話す
⇛ 自分が思う以上に話すペースはゆっくりでいい
●「うまく話そう」と思わなくていい
⇛ 話すときは毎回、実験のつもりでとり組む
●プレゼンでは原稿を読んでもOK
⇛ 大事なデータは、むしろ読み上げたほうがいい
【目 次】
第1章 「伝わらない」が「伝わる」に変わる8つのテクニック
第2章 「信頼感」が高まる9つの言葉づかい
第3章 「自分の意見」をはっきりさせる7つの話し方
第4章 「伝わる人」になる8つの自己演出法
第5章 「伝わるチカラ」が高まる11のインプット法
第6章 人間関係がうまくいく9つの「伝わる技術」
終 章 失敗は何よりの財産、恥をかけることは幸せ
