仕事や人間関係…しんどいことが多い、という人にぜひ読んでもらいたいのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)だ。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは14万人を突破、10万超えいいねを連発し、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。仕事・人間関係で生き抜く知恵が詰まった本書。今回は、発売を記念して特別に本文より一部抜粋、編集して紹介する。
自分ができることをしっかり磨く
キャリアアップのために、新たな能力や資格を身につけようと努力している人も多いかと思います。
私もメンタルダウンしてから、強い武器がほしくて、簿記やプログラミングなどを勉強していた時期がありました。
資格の勉強が自分に合っていなかったのか、全然内容が頭に入らず、その資格を取得する前に途中であきらめてしまいました。
でも、転職のときには、自分がそれまでコツコツ積み上げてきた「防災」や「危機管理」の技術が買われて採用されました。
転職のときに感じたのが、資格で背伸びするのではなく、自分ができることをしっかり磨いていくほうが、結果的に評価されるということです。
自然界にはライオンもいれば、ウサギもいます。どちらが強いかというと、言うまでもなくライオンです。でも、ウサギは生き残っています。
ウサギは長い耳を上手に使い、危険を事前に察知できるからです。
これがウサギに合った武器です。ウサギが牙や爪を研いだところで、ライオンには勝てません。
勝つことだけが人生の進み方ではなく、とにかく最後まで生き残ることが大切なんです。
自衛隊流に言うと「我の健在」。これこそが、全人類の共通の目的ではないでしょうか。
無理して強い武器を手に入れるのではなく、本来の自分を大切にして、自分に合った武器で進んだほうがラクに生き残れます。
(本原稿は、わび著『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』から一部抜粋・改変したものです)
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