仕事や人間関係…しんどいことが多い、という人にぜひ読んでもらいたいのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)だ。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは14万人を突破、10万超えいいねを連発し、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。仕事・人間関係で生き抜く知恵が詰まった本書。今回は、発売を記念して特別に本文より一部抜粋、編集して紹介する。

「何を言うか」と同じくらい、「何を言わないか」が大事Photo: Adobe Stock

あえて地雷を踏みにいく必要はない

会話では「何を言うか」と同じくらい重要なのが、「何を言わないか」です。

この「何を言わないか」には、私はリアルでもSNSでも、たくさん失敗してきました。私が失敗から得た教訓は次の3つです。

① あまり知らない分野(とくにお金や政治関係)は意見しない
② 相手の宗教や信条など、デリケートな内容は慎重に
③ 「あるべき」論を振りかざさない

まずは、あまり知らない分野には意見しないことです。

とくにお金や政治関係について安易に意見すると危険だし、相手の宗教や信条など、デリケートな内容は批判ベースで話すと一気に気まずい雰囲気になります。

そして、「あるべき」論。ひとりの人間が「こうあるべき」なんて括れないし、反感を買うだけなので、やめたほうが無難です。

コミュニケーションは自分だけで成り立たず、必ず相手がいます。

相手のことをよく考えて、「何を言うか」だけでなく、「何を言わないか」も意識すると、よけいな地雷を踏まずにすみますよ。

(本原稿は、わび著『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』から一部抜粋・改変したものです)