米スターバックスの次期最高経営責任者(CEO)に指名されたラクスマン・ナラシムハン氏(55)は、長年のキャリアの中で数十億ドル規模の事業をいくつも指揮し、経営を強化してきた実績がある。  同氏が次に向き合う課題は、世界有数の認知度を誇るブランドを、CEOを3度務めてきたハワード・シュルツ氏(69)と並んで率いることだ。  ナラシムハン氏のCEO就任は約7カ月後の予定だ。10月の入社時の肩書きは「次期CEO」。同社を世界的ブランドに育て上げたシュルツ氏が引き続き「暫定CEO」を務める。シュルツ氏は今年4月にCEOに復帰して一時的なかじ取りにあたっている。