党大会人事で争点の
上海市党書記の去就
8月30日の中央政治局会議において、第20回党大会が10月16日(日)に開幕すると発表された。例年の慣例からすると、閉幕日は10月22日(土)の見込みで、同日、新たな政治局常務委員、すなわち新指導体制がお披露目となる。
前回コラムでは『中国共産党大会の10月開催決定、日程巡る裏読みと「人事5大注目点」を解説』と題して党大会日程発表を受けての「党大会短期連載」1発目を配信した。これから党大会をまたいで、人事や議題に焦点を当てつつ、議論を促していければと考えている。
2発目となる今回は、党大会人事を巡って争点となっている上海市党書記の李強の去就について考えてみたい。本件は、単に李個人の政治的命運を超えて、中国が2022年という政治の季節に見舞われた国難、そして経済の首都・上海と政治の首都・北京の関係、習近平第3次政権の権力基盤にも関わってくる「大事」である。