人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラー、Poche(ポッシュ)さんはTwitterで日々、生きづらさに悩む人に向けて、今よりラクに生きる方法と生きづらさの原因を心理学の観点から伝える発信をし、多くの人たちから支持されています。
ここでは、Poche(ポッシュ)さんの初めての著書『あなたはもう、自分のために生きていい』から、一部を再構成して紹介します。
過去に言われた「あなた〇〇」が
あなたの心を縛る
自分では気がついていない人が多いが、
過去に身近な大人から言われた言葉は
無意識下で影響を与え続ける。
「私は○○だから……」と思う原因が、
そこにあることも多い。
小学生の頃に繰り返し覚えた「かけ算の九九」が
大人になってもスラスラ言えるように、
『過去に繰り返し言われたこと』は影響を与え続ける。
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過去に言われた「あなた〇〇」が
あなたの心を縛る
失敗した時、うまくいかない時、なんだかやる気が出ない時。
「私は○○だから……」と落ち込んだり、「ほーら」「どうせ」「やると思った」など自分自身に意地悪な言葉をかけてしまったりすることはありませんか?
つい自分に言ってしまう「ネガティブな言葉」を思い出してみてください。
ネガティブな言葉を思い出した時、誰かの顔や声が思い浮かびませんか?
もしかするとそれは、子どもの頃に誰かに言われた言葉ではありませんか?
「どうしてできないの?」「そんなんじゃダメ」「誰に似たのかしら」「お兄ちゃんはできたのに」など、過去に誰かと比較されたことが強く影響していることもあります。
直接言われた記憶がないという人は、誰かの態度から「こう思ってるんだろうな……」と察した記憶がないかどうか探してみてください。
大きなため息をつく、憐れむような目、悲しそうな表情、焦った顔、戸惑った顔……親の表情から、「自分は今どうすべきか」を察したことはないでしょうか。
例えば「この習い事をしたい!」と言った時に、親の顔が一瞬ひきつったとしましょう。
子どもは「あ、ダメそう」「高いからなぁ」「しまった!」「やばい、怒られそう」など、瞬時にいろいろなことを察知して、一番自分にダメージの少ない選択を考えます。