2000万円不足時代の年金を増やす術50 誰でも知識ゼロでトクする方法写真はイメージです Photo:PIXTA

ダイヤモンド・プレミアム(有料会員)ならダイヤモンド社のベストセラーが電子ブックでお読みになれます!月ごとに厳選して提供されるダイヤモンド社の話題の書籍から、ここでは一部を抜粋して無料記事としてお届けします。全体をお読みになりたい方はぜひダイヤモンド・プレミアム(有料会員)にご登録ください!今回は2022年10月提供開始の『2000万円不足時代の年金を増やす術50 誰でも知識ゼロでトクする方法』。「手当や税金などを考慮し、総合的に見て何がトクか」をわかりやすく解説します。

はじめに
あなたがもらえる年金額は?

 2019年6月、金融庁の金融審議会がまとめた報告書が波紋を呼びました。

 老後は夫婦で約2000万円不足する――。

「『100年安心年金』は嘘だったのか!」
「2000万円も今から貯められるわけがない!」

 と、連日、ニュース番組やワイドショーなどで取り上げられました。

 しかし、あくまでもこの「2000万円不足」というのは、モデルケースの年金額と、平均的な高齢夫婦世帯の支出をもとに算出したものです。年金額はその人の年金加入歴(会社員か自営業か。会社員時代の給与はいくらだったかなど)によって大きく異なるため、自分の老後プランの参考にはなりません。

 むやみにあせる前に、まずは自分や配偶者が公的年金を、「いつから」「いくら」もらえるのか、年金記録と年金見込額を確認しておきましょう。年金見込額の確認は年金事務所や街角の年金相談センター、日本年金機構の「ねんきんネット」などで行えます(172ページ参照)。

 年金見込額を確認してみて、「たったこれだけ?」とがく然とする人が多いことでしょう。