LINE CLOVA Note

今回紹介するのは、本連載の筆者が「近年試したツールの中でも、最高に満足している製品」とべた褒めの音声認識サービス「LINE CLOVA Note」だ。通常、1時間の録音音源を文字起こしするのには約4時間かかるといわれ、発言者が多いとその2倍くらいかかることもザラである。しかしLINE CLOVA Noteは誰が話しているのかを自動的に認識できることもあり、筆者は1時間の録音を文字起こし・修正するのが1時間で済むようになったという。本記事では、筆者が日々行っている修正や使いこなしのコツも紹介する。(ITライター 柳谷智宣)

文字起こしの時間を3分の1に
短縮してくれた「CLOVA Note」

 2022年5月24日、LINEのAIテクノロジーブランド「LINE CLOVA」からAI音声認識アプリ「LINE CLOVA Note」(以下、CLOVA Note)がリリースされた。要は、音声から文字起こしをしてくれるアプリだ。

 筆者は毎日のように取材録音の全文文字起こしをしており、この時間の負担がとても大きかった。そのため、10年以上前から「文字起こしができる」という音声認識製品が出るたびにレビューさせてもらい、実際に試しつつ原稿を書いていたのだが、それでも自分で書き起こす方が速かった。今年の5月24日までは。

 結論から言うと、「CLOVA Note」はインタビューや講演などの文字起こしを劇的に爆速化できる“神ツール”だった。話者が複数いる場合も問題なく対応できるので、会議の議事録を作る、ICレコーダーで録音した会話をザッとテキスト化する、といった用途にも便利なはずだ。今回は、この「CLOVA Note」の活用法を紹介しよう。