観光客の足元写真はイメージです Photo:PIXTA

10月11日から日本の水際対策が変更になり、入国者数の上限が撤廃され、個人旅行とビザなし渡航が解禁になる。海外旅行客がグッと日本を訪れやすくなるわけだ。中でも訪日旅行客が急増しそうなのが韓国である。岸田首相がこの件を発表するやいなや、日本行きの旅行チケット販売数が500%以上増、LCC航空券販売数300%増と、爆発的な売れ行きになっているという。(ビジネスライター 羽田真代)

10月11日からビザなし渡航が解禁に

 9月22日、岸田首相は国連総会に出席するために訪れた米ニューヨークで「10月11日からの水際対策については、入国者数についての上限撤廃、個人旅行の解禁、ビザなし渡航の解禁を行う」と発表した。

 新型コロナウイルスへの対策として、日本は9月7日以来(1)1日当たり5万人を入国者数の上限とし、(2)ビザ取得や、(3)個人旅行の規制をかけていた。

 2年半もの間、規制に耐えた観光業界は「ようやく解禁してくれたか」と安堵(あんど)の気持ちだろう。タイミング良く日本はこれから紅葉シーズンを迎える上、日本銀行が為替介入に踏み切ったほどの円安水準(1ドル140円台前半、9月現在)だ。日本に行きたくてウズウズしていた外国人の中には、円安を受けて既に外貨交換を済ませている人までいる。このような人々は「ようやく日本に行ける」という喜びの気持ちでいっぱいのことだろう。これからしばらくの間、日本は観光特需の恩恵を受けることになる。