今回は、PCのデスクトップを簡単に軽量化する方法、についてお伝えします。
レコード会社の社員時代はプロデューサーとして、ミリオンヒットを10回記録するなどトレンドを牽引し、絶調期にニュージーランドに移住。その後、12年かけてリモートワーク術を構築してきた四角大輔氏。彼のベストセラー『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』は、次世代のミニマリストのバイブルにもなった。
この連載では、四角氏のあたらしい著書『超ミニマル主義』の中から、「仕事術」「ワークスペース」「働き方」「スケジュールとタスク」「デバイスと情報」「思考と習慣」……etc を「手放し、効率化し、超集中する」ための【全技法】を紹介していきます。
不要なノイズが視界にあると、
脳はそれを無視するために無駄なエネルギーを消費する
よっぽど几帳面な人でない限り、いくつかのファイルをデスクトップに置いてしまっているだろう。
画面すべてがファイルで埋まってるという重症者も時おり見かける。
意識するしないに関係なく、不要なノイズが視界にあると、脳はそれを無視するために無駄なエネルギーを消費する(※1)。結果、本人の自覚なしに脳は疲労してしまう。
その問題を回避すべく、長年整理できてなかった人でもあっという間に終わる方法を伝授しよう。
3分でできる「デスクトップ軽量化術」
まず、デスクトップ上に「Temp」というフォルダをつくる。
「Temporary」の略で「仮」という意味。
ここに、デスクトップに散らばるファイルすべてを入れてしまおう。今後、「とりあえず」というファイルはすべて「Temp」に入れること。
フォルダ名を漢字の「仮」とせず英語にしているのには理由がある。
アルファベットは外国語だから、言葉として頭に入ってこないため、ノイズにならず「意識を邪魔しにくい」からだ。
このTempフォルダの中は、月に一度は必ず確認すること。この先使う予定のないファイルは迷わずゴミ箱へ。絶対に必要だと確信できるものは、適切なフォルダに移動。
この作業は、月末にやるといい。ちなみに、9割のデータはゴミ箱行きとなる。
※1 アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』新潮新書(2020)
『超ミニマル主義』では、「手放し、効率化し、超集中」するための全技法を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
(本原稿は、四角大輔著『超ミニマル主義』から一部抜粋したものです)
執筆家・環境保護アンバサダー
1970年、大阪の外れで生まれ、自然児として育つ。91年、獨協大学英語科入学後、バックパッキング登山とバンライフの虜になる。95年、ひどい赤面症のままソニーミュージック入社。社会性も音楽知識もないダメ営業マンから、異端のプロデューサーになり、削ぎ落とす技法でミリオンヒット10回を記録。2010年、すべてをリセットしてニュージーランドに移住し、湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営む。年の数ヵ月を移動生活に費やし、65ヵ国を訪れる。19年、約10年ぶりのリセットを敢行。CO2排出を省みて移動生活を中断。会社役員、プロデュース、連載など仕事の大半を手放し、自著の執筆、環境活動に専念する。21年、第一子誕生を受けて、ミニマル仕事術をさらに極め――週3日・午前中だけ働く――育児のための超時短ワークスタイルを実践。著書に、『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』(サンクチュアリ出版)、『人生やらなくていいリスト』(講談社)、『モバイルボヘミアン』(本田直之氏と共著、ライツ社)、『バックパッキング登山入門』(エイ出版社)など。