Tポイントの統合劇で突入のポイント5強時代、「ドコモ最強説」を唱える理由Photo:Diamond

「Tポイント」と三井住友カードなどが運営する「Vポイント」の統合が話題です。実現すれば、楽天ポイント、Pontaポイント、dポイント、PayPayポイントと並ぶ「ポイント5強」時代が来るとも言われています。最も強いのはどのポイントなのか。私は「会員数はトップではなくても、ドコモが最強」だと思うのです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)

TポイントとVポイントが統合
ポイント5強時代到来なるか?

 カルチュア・コンビニエンス・クラブが手がける「Tポイント」と三井住友カードなどが運営する「Vポイント」の二つが統合を目指すことで基本合意しました。

 当初は両陣営の会員数の単純合算で「会員数で延べ1億2000万人の国内最大規模のポイント事業」になると報道されましたが、実際はVポイントの利用者は三井住友カード会員の中の2000万人程度で、ポイント事業統合後の利用者は9000万人を上回らないと推計されます。

 とはいえ、楽天ポイント、Pontaポイント、dポイントの会員数1億人前後のポイント陣営と匹敵する会員規模となり、PayPayポイントの5000万会員を大きく上回るポイント経済圏が誕生することで「いよいよポイント5強時代が始まる」という報道もありました。

 数字の上では確かにその通りなのですが、本当にポイント5強時代といっていいのでしょうか?