32年ぶり円安、一時149円台
市場は2回目の介入を警戒
円ドルレートは18日には一時149円台まで円安が進み、1990年以来の約32年ぶりの円安水準になった。今年3月以降、33円も円安が進んだことになる。
9月末には政府が24年ぶりの円買い為替介入に踏み切り、円安による物価高などに対応する総合経済対策作りも本格化している。
市場でも次の介入がいつなのかが最大の関心事だが、マスコミでは「これは良い円安か、悪い円安か」「為替介入は効果があるのか」「このまま円安が止まらなくなるのではないか」といったことが盛んに議論されている。
だが、目先の円安や物価高への対症療法のような対応は効果がないだけでなく、別のところにある本質的な問題を見過ごしてしまう。