地図写真はイメージです Photo:PIXTA

香港の投資会社に買収された長崎のハウステンボス、破格の安さ&好条件で中国企業に売却され、高値で転売された夕張リゾート、ほぼ丸ごと土地を買収された日高山脈ふもとの村……。「赤い資本」が日本の土地や不動産をどんどん購入している。実は同じことが韓国でも起きており、韓国政府は対応に動き始めた。日韓は似た状況にあるが、政府の危機感という意味では韓国のほうがまだ高いのではないだろうか。(ビジネスライター 羽田真代)

中国資本が韓国の土地を買いあさっている

 韓国のデジタルタイムズというオンラインニュースサイトに「韓国は既に中国領?…恐ろしいほどに買いあさる赤い資本、根絶へ」(2022.09.12)という記事が掲載されていた。

 題名だけを見ても興味深い記事だ。なぜなら日本でも、赤い資本(=中国資本)の流入が社会問題となっているからだ。

 デジタルタイムズは、聯合ニュース「外国人の登記を遮断…外国人住宅統計年内試験作成・来年から公表」という記事を引用して記事を作っただけだが、大手メディア(聯合ニュース)のように中国に配慮した題名を付けていないことから、何が韓国にとって脅威なのか、また、どんな問題が韓国に存在するのかがよく分かる。