盗聴器を見つけても絶対外してはいけない理由、身近に潜む恐怖を探偵芸人が解説最近では交際相手や身内によって盗聴器が仕掛けられていたという調査結果が増えている。交際相手や身内による犯行だと盗聴器の存在に気づくのが遅れることも(写真はイメージです) Photo:PIXTA

筆者は、吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。私は探偵歴10年の中でさまざまな案件を取り扱いました。その中で今でも年間数件の相談をいただくのが「盗聴器調査」です。今回はその事例とともに、日々進化する盗聴器への対応策をご紹介いたします。もしかしたらあなたの部屋にも、盗聴器が仕掛けられているかもしれません。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、文中はすべて仮名)

意外と身近にある盗聴器
コンセントタイプは現役で稼働中

 近年の盗聴器は、内蔵バッテリーの持ちが良くなり、小型化も進み、部屋に置いてあっても警戒対象とならない日用品などに仕込まれることが多く、見つけることが難しいというのが現状です。

 また盗聴器は、ネット通販サイトで簡単に購入することができ、例えば置き型時計や火災報知器や電球やWi-Fiルーターなど、疑いの対象にならない物に仕込まれて盗聴され続ける被害に遭っている方も実際にいるのです。

 そして、従来通り室内の電源プラグなどコンセントに仕込むタイプで、半永久的に盗聴を続けることのできる盗聴器も現役稼働していると、盗聴器調査を主にやっている探偵の岡崎氏から聞いたことがあります。毎日のように行っている調査の中で、6割強もこの盗聴器が発見されているのが調査現場の現実です。