ロシアから国外脱出するロシア人に門戸を開いている国の中で、バルカンの小国セルビアがテクノロジー企業や高度人材の最大の流出先に浮上した。今年2月23日以降、推定で最大100万人のロシア人が自国を離れた。多くの人が仕事も国外に移している。ロシア政府が先月、ウクライナに展開する兵力を補給するため動員を開始すると、国外流出はさらに増えた。ロシアがウクライナで戦争を始めた当初は、トルコやドバイ、ジョージアが多くのロシア人を受け入れていた。しかし今は、セルビアに多くの人が押し寄せている。セルビアは欧州連合(EU)加盟を目指しており、EUと無関税で貿易を行っているセルビアに滞在しているロシア国民には、制裁の影響を受けずに西側とのビジネスを維持することが目的の人もいれば、ウラジーミル・プーチン大統領の権威主義的な政権から逃げることが目的の人もいる。