勇気のある人にとっては、スイス金融大手クレディ・スイスに買いを入れるタイミングは今かもしれない。リスク回避派には、同行の今四半期の資本調達力が復活を裏付けるポイントになるだろう。苦境に陥っているクレディ・スイスは27日、第3四半期の大幅赤字(繰延税金資産の評価減が主因)を発表するとともに、最新の再編計画を明らかにした。経営陣がこの日主張していたのは、同行は変曲点にあり、彼らがそれをきちんとやることが必要だということだった。この計画は、投資家が新たに40億スイスフラン(約5900億円)を出資することを前提としたもので、おおむね合理的なものである。何度も失望し、クレディ・スイスを信頼できない投資家にとっては、この計画に盛り込まれたいくつかの具体的なマイルストーンがリスクを軽減する助けになる。