クラウドコンピューティングの成長は今年やや鈍化している。それでも、テクノロジー企業全体が総じて厳しい環境にある中で、最も底堅いセクターの一つと言える。だが、企業がクラウドコンピューティングに資金を惜しげもなく使うことは期待しない方がいい。コロナ後のクラウド支出は以前よりも抑制されるだろう。景気も需要に影響を及ぼす可能性がある。アマゾン・ドット・コムは27日発表した7-9月期(第3四半期)決算で、同社のクラウドコンピューティング事業アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高が前年同期比27%増の205億ドルになったと明らかにした(為替変動の影響を除くと28%増)。これは会社全体の増収率15%を上回る。第3四半期のAWS増収率は第2四半期の33%から鈍化しているものの、広告やデバイスの販売台数に依存する他のテック市場のセクターを上回っている。