中国のオンライン小売企業シーイン(SHEIN)の2022年売上高が240億ドル(3兆5400億円)に達する見込みだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。創業からわずか10年で、世界最大級のファストファッション大手に肉薄している。シーインは中国で誕生し、現在はシンガポールに本拠を構える。独自のビジネスモデルにより大量のアパレルを超低価格で販売し、トレンドの変化に素早く対応することで、急成長を遂げてきた。同社のウェブサイトでは、女性用のトップスが2ドルから販売されているほか、一部のワンピースも5ドル以下で購入できる。関係者によると、シーインの22年の流通取引総額(GMV)は前年比50%増の300億ドルに達する見込み。ウェブサイトやアプリに掲載されている商品の大半は同社の保有在庫であるため、GMVが売上高と成長率を反映する目安となる。同社は19年以降、黒字を確保できているという。
中国発アパレルSHEIN、売上高でZARAとH&Mに迫る
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