米実業家イーロン・マスク氏がドン・ドレイパー(テレビドラマ「マッドメン」に登場する広告マン)のように言葉巧みであれば、新しいアイデンティティーを売り込めるのだが。マスク氏は27日夜、ツイッターの買収手続きを完了した。これを受けてツイッターは28日にニューヨーク証券取引所(NYSE)上場を廃止する。だが、心配する必要はない。この「鳥」はあなた方の株取引アプリにいつか舞い戻り、おなじみの姿を見せるだろう。マスク氏はツイッターを所有することで、世界を自身のソーシャルメディアネットワークに引き込み、その費用を世界の広告主に支払わせるという、歴代のトップが成し遂げられなかったことを目指している。ツイッターはこのところ最も話題に上っている主要ソーシャルメディアだが、同業大手に比べると利用者は少ない。ウォール街の推計によれば、7-9月期(第3四半期)末時点のデーリーアクティブユーザー数(DAU)は約2億4700万人。メタ・プラットフォームズ傘下のフェイスブックはDAUが20億人近い。ツイッターのDAUは画像共有・メッセージアプリのスナップチャットの3分の2にとどまる。
さよならツイッター しばしの別れ
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