長らく中国に投資してきた米ヘッジファンドのタイガー・グローバル・マネジメントは、中国株への投資を一時停止した。事情を知る複数の関係者が明らかにした。中国の習近平国家主席が権力を一手に握ったことを受け、同国へのエクスポージャーを見直す。創業者チャールズ・コールマン氏をはじめとする幹部は、習氏の再選に加え、共産党指導部を習氏への忠誠心が厚い側近ばかりで固めたことで、地政学的緊張が高まりかねず、これはゼロコロナ政策が続く可能性が高いことを意味すると周囲に話しているという。関係筋によると、タイガーはしばらく前から中国株への投資を縮小し、熟知している少数の企業に絞っていた。2021年初めの高いバリュエーションも影響したという。