新型コロナウイルス流行下で転職した何百万人もの米国人の多くは、インフレの痛みを特に強く感じているが、その理由は見過ごされがちだ。収入が減ることを自ら選んだのである。  これまで米国の労働者とその稼ぐ力にとっては全体的に良い時期が続いてきた(ただし、購買力にとってはそうでもない)。人手不足により賃金は上がり、需要の高い人材の多くは、より賃金の高い仕事に移った。  しかし新しい調査によると、コロナ下の転職者の多くは給料が減った。2300人余りの労働者を対象にした調査では、2020年初め以降に転職した労働者の32%が、転職後に収入が減少したと回答した。