今秋は呼吸器系ウイルスが例年以上に猛威を振るい、感染状況は予測不可能なものとなりそうだ。米連邦保健当局は、通常よりも早い段階での感染拡大について警鐘を鳴らしている。疾病対策センター(CDC)は4日、医療関係者に対し、患者にインフルエンザと新型コロナウイルスのワクチン接種を行うとともに、診断システムを指針として患者管理に努め、可能な限り早期に治療を施すよう勧告した。新型コロナの新規感染者数と入院患者数は現在、一定水準で落ち着いている。だが、「オミクロン」の新たな変異型が複数出現している上、これからホリデーシーズンを迎えることで、感染はさらに拡大する恐れがある。また、ここ2年間にわたり、インフルエンザや呼吸器系合胞体ウイルス(RSV)などのウイルスは例年になく小規模、あるいは散発的な感染にとどまっていたが、今年はいつもより早い段階で感染者が急増している。