ソフトバンクグループ(SBG)を率いる孫正義氏はこれまで、四半期決算の説明会で主役の座を演じてきた。「金の卵を産むガチョウ」など、ユーモラスなスライドを使ったプレゼンテーションが恒例だったものの、今後は様変わりしそうだ。ソフトバンクの発表によると、11日に予定する決算説明会では孫氏は従来の役割から退き、冒頭で短いあいさつを行った後は最高財務責任者(CFO)にバトンを渡す予定となっている。ソフトバンクに詳しい関係者によると、プレゼンは孫氏が行ってきたよりも地味になり、同氏がメディアから質問を受け付ける予定はないという。孫氏の役割は今後も控えめになると関係者はみている。ソフトバンクは世界各地で新興企業に積極的に投資してきたものの、経営環境が厳しくなっていることが背景にある。ソフトバンクが特に重視してきた中国では、テクノロジー企業の市場価値急落が続く。