2015年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの神様』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

ありがとうの神様Photo: Adobe Stock

私たちが教わった「問題解決の方法」

 何かの問題に出合ったとき私たちは学校で、「3つの解決方法」を教わってきました。

・解決法①「戦うこと」
→相手を説得し、屈服させて、自分の意を通す
・解決法②「逃げ出すこと」
→「嫌いな上司、苦手な人がいるから、会社を辞める」などの方法
・解決法③「我慢する」
→どんなに理不尽なことを言われても、「しょうがないから」と我慢する

 3次元的には、この3つの解決方法しか取れません。3次元とは、物質社会・経済社会のことです。

 ところが、4次元的には、もうひとつの解決方法があります。それは、「気にしない」という方法です。4次元には、精霊や守護霊がすんでいると考えられています。

問題を生み出さない解決方法「気にならない」

 じつは、5つ目の解決策が5次元に存在しています。5次元とは、神や仏がすむ世界らしい。

 神、仏レベルの解決方法は、じつに単純です。それは「気にならない」という方法です。

もともと問題を認識しない」「はじめから問題だと感じない」という解決方法で、「問題を問題だと認識しなければ、問題を生み出さない」という考え方です。

 仮に私が、「や~い、ヤセ!」と言われたとします。このとき、事実を指摘されたのですから、私は腹が立ちません。

 逆に、「や~い、デブ!」と言われたとしたら、それは事実ではないので、やはり腹は立ちません。

 つまり、事実であれば腹は立たないし、事実でないならば腹は立たない。どちらも腹は立たないから、「気にならない」のです。

 問題を問題としない人格、まったく気にならない人格をつくり上げることが、問題の根源的な解決につながる気がします。

 西洋文明の基礎になっているキリスト教には、「右の頬を打たれたら、左の頬を向けよ。復讐の心を持ってはならない」という教えがあります。

 この教えもすばらしいのですが、東洋的な思想の具現者であるお釈迦さまならどう言うか、ずいぶん考えてきました。

 そして最近になって、私なりに、「お釈迦さまならこう考えるのではないか、こう言うのではないか」という答えが出てきました。

 それは、「頬を打たれないような人になりなさい」というものです。

 24時間365日、すべての人に寛大、寛容、公平、平等に、そして、すべての人に同じ笑顔、同じやさしさ、同じ慈しみで接したならば、誰がその人の頬を叩くでしょうか。

 問題が生じたから解決するのではなく、もともと問題が生じないような生活を送ることで、根源的な問題解決ができるのだと思います。