2015年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの神様』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

【神様が味方する人の考え方】「長生きする人」に共通する“人生観”とは?Photo: Adobe Stock

「自分はまだ若い」と思う人が長生きする

 アメリカのある大学の心理学研究チームが、「私はまだ40歳」と考える1000人のグループと、「私はもう40歳」と考える1000人のグループを追跡調査したことがあります。

 2つのグループの平均寿命を調べたのです。どちらが長かったかは、想像がつきます。

 何ヵ月という単位ではなく、10年という単位で、「まだ40歳」と考えたグループのほうが、平均寿命が長かったそうです。

「もう40歳」と考えた人は、ほとんどの人が、その先も「もう50歳」「もう60歳」と考えたはずです。

「どんどん自分は老け込んでいく」と自分の体に言い聞かせ、そのとおりに体が反応したのかもしれません。

 一方で、「まだ40歳」と考えている人は、「まだまだあれもできる」「これもできる」「まだ若い」と前向きに考えることができるので、体にもプラスに作用したのでしょう。

 嘘でもいいから、鏡に向かって「20歳にしか見えない」と言ってみてください。すると、体が反応してくれます。「もしかして、私は若いのではないか」と細胞が思いはじめます。

「言葉」と「健康」は関係する

 人間の想念は、とんでもなく強力に自分の体をコントロールしており、私たちが何気なく言ったひと言によって、体は律儀に、素直に反応する。

「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」ばかり言っていると、体を壊しやすくなります。

 私の講演会には、よく、医師の方がお見えになります。臨床的な医療の現場において、たくさんの患者さんを見てきた結果、

「正観さんの言うとおり、口から出てくる言葉によって、病気がちか、健康であるかわかるかもしれない」

という結論になった医師が何人もいました。

「もしかしたら、その人の人生観が体を壊しているのかもしれない」と考えたある女医は、「投薬」よりも、「患者さんと十分に話をする」という方法に切り替えた。

 薬代では稼げないことになりましたが、「患者さんのためには、収入が見込めなくてもいい」と思い切ったのです。

 その方は、ご夫婦で働いていたので、「収入面は主人にまかせて、自分は患者さんの治療に専念しよう」と思ったそうです。

 しかし、おもしろいことに、「収入は見込めなくていい」と考えたにもかかわらず、収入が増えました。

「あの先生はいい先生だ」という口コミが広まって、たくさんの患者さんが来院するようになったため、初診料収入が入るようになったからです。

 これは、「神様が応援している」ということかもしれません。