ちゃんとポッキー&プリッツの日に合わせて数字の1が並んでいるんですが、ここらへんは担当営業の遊び心が出ていると思いました。ちなみに、ポッキー一箱111円というのはかなり安い特売価格です。小麦価格高騰の昨今でいえば、珍しいかもしれません。

 グリコといえば私の世代は「グリコのおまけ」で釣られた世代ですが、今のZ世代の心を動かすには“スマホ絡み”のおまけであることが重要です。

 現在のポッキーとプリッツにはどちらもパッケージにQRコードがついています。アクセスすると、提供されているアプリ機能からちょっと面白いメッセージ写真が撮れて、それを友達に送れる“おまけ”がついています。

 この「友達に送れる」というのは江崎グリコにとっても重要なポイントです。「お菓子は友達とのコミュニケーション手段だ」というのが、江崎グリコのDNAのような考え方です。グリコには1974年に発売されたパピコというアイスがあって、最初から2本の容器をパきっと割って食べるようになっています。理由は友達にあげて一緒に食べるためなんですね。

 ポッキーもプリッツも箱を開けると小分けした袋が2つ入っていますから、友達にあげて一緒に食べられるコミュニケーション商品だという点ではパピコと思想は同じです。