2位はほくほくFG
3位は日置電機

 2位は北海道銀行と北陸銀行の持ち株会社、ほくほくフィナンシャルグループ(FG)で994.8万円。前年の867.1万円(平均年齢51.5歳)から約15%の増加となった。

 なお、持ち株会社は一般的に、企業グループにおける“少数精鋭部隊”であり、グループ全体の年収水準よりも高いことが多いことには注意が必要だ。

 3位は長野県に本社がある電気計測器の中堅メーカー、日置電機で923.0万円。前年の769.9万円(平均年齢45.1歳)から約20%の増加となった。その背景にあるのは好調な業績だろう。

 世界的に脱炭素化が進む中、バッテリー、モーター、電子部品関連の計測器需要は高い。こうした環境下、日置電機の21年12月期の業績は、売上高293億2200万円(前年同期比35.3%増)、当期純利益45億2100万円(同118.3%増)と好調で、営業利益と経常利益は過去最高となった。

 4位は三谷商事で895.0万円。福井県が本社の卸売業で、生コンクリート販売量首位である。

 5位は楽器・音響機器メーカー大手のヤマハで860.4万円。前年の884.9万円(平均年齢44.5歳)から24.5万円減少した。

 例年の年収ランキングでは、1位がファナック、2位がヤマハというのが「指定席」だったが、今回は大きく後退した。

 なお、ヤマハのモーターサイクル製造部門が分離・独立して誕生した二輪世界大手、ヤマハ発動機は726.1万円で23位に入った。

 今回、年収が700万円を超えた企業は30社あった。

 この30社を業種別に見ると、ファナックや日置電気を含めた電気機器が最多で5社、次いでほくほくFGなどの銀行と建設が4社。その他製品が3社と続いた。

 また、県別で見ると、長野県と静岡県が最多でそれぞれ7社。新潟県が4社、山梨県と岐阜県がそれぞれ3社となった。

 それでは次ページから6位以下を一挙に公開する。

(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)