3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類(医学部)に合格させた『東大に入るお金と時間の使い方』(ダイヤモンド社)の著者・佐藤亮子ママ。生まれて間もない0歳の頃から、18歳の大学入学までを全力でサポートするため、「お金」も「時間」も惜しまなかった。受験でなにより貴重なのは「時間」。時間を最大限活用するためには「お金」を惜しまない。子どもの将来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する佐藤ママが、これまで語ってこなかった「東大とお金」について、その秘密を公開!(初出:2022年4月28日 ※初出時より再構成しました)
勉強にも活きる
芸術系の習い事
バイオリンは、練習を1日休むだけで音色が格段に悪化して、練習をサボったのがすぐにばれてしまいます。そういう芸術系の習い事を通じた自己鍛錬が、結果として勉強にも活かされます。バイオリンは、年齢を数えるときに「つ」がつくまでに習わないと遅いといわれます。
年齢を数えるときには、「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ」と1歳から9歳までは「つ」がつきます。ところが10歳になると「とう」になり、そのあとは11歳、12歳と「歳」をつけて数えます。つまり、バイオリンは9歳までに習い始めるべきで、10歳以上になると習い始めるには遅いということです。
子どもと一緒に
バイオリンを習った
私はバイオリンに触れたこともなかったのですが、レッスンには親がつき添うという方針のもと、私も長男と一緒にバイオリンを習うことにしました。最初は私のほうが早く上達したのですが、1年も経つと長男のほうが上のレベルの曲を弾くようになり、見事に追い越されました。
運動系と芸術系の習い事は、「できるようになった!」という成功体験や「毎日コツコツ努力すれば、わずかでも進歩する」「サボると必ず後退する」ということが身をもってわかりやすいです。
考えながら練習して
“伸びる力”を体感する
算数の計算などは、1日やらないとできなくなるということはありませんが、音楽や運動は練習しないとできなくなることが体感しやすいからです。運動系と芸術系の習い事は、どこがよくなかったのかを考えながら練習し、できるようになるという成功体験を重ねていけるのでおすすめです。
そのときの感覚は、人間として成長していくときの土台になってくれたと思います。
※本稿は、『東大に入るお金と時間の使い方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。