約20年間、2000人以上のお子さんを指導してきた中学受験専門のカリスマ家庭教師・安浪京子先生は「ノートをひと目見ると、その子の学力や伸びしろがわかる」と言います。ノートとは、思考を整理して、それを自分や相手(採点者)に伝える基本の道具。しかし、子どもはもちろんのこと保護者ですら、ノートの価値を低く見積もって正しい使い方を知らないために、受験勉強で伸び悩んでいる子は多いのです。安浪京子先生と4人のベテラン講師が、中学受験生に向けて、数・国・理・社の4教科の正しいノートの作り方を解説し、「こんなちょっとのことで本当に点数があがるなんて!」との感激の声が寄せられている話題の書籍『中学受験必勝ノート術』の中から、一部を抜粋し、ご紹介していきます。(本書をさらに詳しく紹介した動画もチェック!)
「社会」は、単元によって取り組み方が違う
社会は大きく「地理」「歴史」「公民」にわけられます。
その中で、“自分でノートにまとめたほうが覚えやすいものと、問題演習&直しのほうが効果的なもの”をわけて記したのが、冒頭の表です。“自分でまとめたほうが覚えやすいもの”以外はわざわざノートにまとめる必要はありません。テキストを部分的に隠してキーワードを覚えたり、問題集を解きながら覚えたりしていくほうが時間対効果は高いです。
例えば、「地理」の統計やキーワードや因果関係、「歴史」の地名や因果関係、「公民」の憲法の穴埋めなどは、ノートでまとめる意味が薄い内容です。たとえば統計で言えば、農作物のランキングなどを表にまとめるのはアリかもしれませんが、統計は毎年変わっていくので、問題集にもあまり載っていません。そのため、本番が差し迫ったころに、ランキングが無機質に並んだ表が配られて、結局はそれを暗記するしかありません。
冒頭の表の「まとめたほうが覚えやすいもの」の、具体的なまとめ方は、「中学受験必勝ノート術」で紹介しています。ぜひ、ご参考にしてください。(社会担当:馬屋原吉博先生/中学受験専門の個別指導教室SS-1副代表)
*本記事は、「中学受験必勝ノート術」から、抜粋・編集したものです。