米中間選挙を受けて、共和党は失望し、ドナルド・トランプ前大統領の影響力は弱まり、民主党は選挙で辛うじて大敗を免れたという感謝の気持ちを抱いている。恐らく、今回の選挙でもっと重要な点は、米国は多くの問題を抱えているものの、依然として非常に安定した社会であり、その基盤を成す制度が引き続き国民の尊敬を集めていることを世界に思い起こさせたことだ。50の州で地方選挙と国政選挙が行われ、数千万人の有権者が投票し、平和的に結果を待った。正当な立場の人々で構成された当局によって当選を認定された候補者たちは、就任の日に宣誓を行う。人民の、人民による、人民のための政治は地上から滅びることはなかった。米国は矛盾をはらんだ場所だ。米国民は自分たちの政治機構が脆弱(ぜいじゃく)で危険にさらされていると感じることがよくある。海外の米国ウオッチャーたちは、絹のストッキングと髪粉をつけたかつらの時代から、通常では考えられないこの共和制国家はいずれ崩壊すると予測してきた。米国の国歌の1番は次の質問で終わっている。「ああ、あの星条旗はまだはためいているのか/自由の地、勇者の故郷の上に?」
【オピニオン】米国の秩序を再確認した中間選挙
選挙結果は米国が引き続き非常に安定した社会だと示す
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