卓球選手の石川佳純 Photo:Steph Chambers/gettyimages
卓球選手の石川佳純を含め
28人のオリンピアンを輩出
大阪市天王寺区の上町台地には、聖徳太子が建立したという四天王寺がある。寺の境内の中に四天王寺高校がある。中高一貫の私立女子校だ。多くのオリンピアンを輩出する一方、大学医学部医学科への合格者が多いことでは全国屈指だ。
この10年余り、最も輝いている卒業生は、卓球選手の石川佳純（かすみ）だろう。五輪に3回出場し、銀2、銅1のメダルを獲得している。
石川は、四天王寺高校3年の2011年1月に全日本卓球選手権大会女子シングルスで初優勝し、3月に卒業した。12年のロンドン五輪の卓球では個人では4位だったが、福原愛（青森県・私立青森山田高校卒）らと共に戦った団体戦で銀メダルを取り、男女を通じ日本の卓球史上初めての五輪メダリストになった。
16年のリオデジャネイロ五輪では女子団体で銅メダル、21年の東京五輪では日本選手団副主将として出場、女子団体で銀メダルを取った。所属は全農（全国農業協同組合連合会）だ。
東京五輪では、女子ハンドボールチームの一員として角南唯（10年卒）、堀川真奈（12年卒）が出場（予選ラウンド敗退）、これで四天王寺高校の卒業生で五輪出場経験のある選手（オリンピアン）は、累計で28人となった。しかも、獲得したメダル数は累計で金4に銀17、銅12も加え計33個。この数は、全国の高校の中で断然トップだ。
