経団連会長と
ノーベル賞候補の兄弟

経団連会長の十倉雅和経団連会長の十倉雅和 Photo:JIJI

 神戸市の北方約50kmの、兵庫県のほぼ中央に位置する西脇市。かつては播州織で全国に名をはせた。現在は県立西脇高校が、秀才兄弟や芸術家を輩出したことで知られる。

 兄は経団連(日本経済団体連合会)の会長、弟はノーベル物理学賞の有力候補といわれる十倉兄弟が、そろって西脇高校を卒業している。

 兄の十倉雅和(1950年7月生まれ)は、東京大経済学部を卒業し、74年に住友化学工業(現住友化学)に入社した。2011年に社長、19年に会長に就任、サウジアラビアでの石油精製・石油化学統合コンビナートなど大型事業を推進、グローバル経営で業績を伸ばした。

 経団連は前会長(14代)の中西宏明(都立小山台高校―東大工学部卒)がリンパ腫で21年6月、任期途中で退任した(21年6月27日死去)。